8月は、事情があって、9月6日に例会を開催しました。
(財)日本美術刀剣保存協会広島支部 藤中支部長の刀剣解説、
久々の、例会で手入れの指導も、堂道さんの指導で行われました。
大原住真守は、久しぶりに拝見しましたが、
時代を表す優雅な姿は、とても魅力的でした。
また、様々な地方の作品で、時代も様々、楽しい会となりました。
鑑賞刀一覧
太刀 (伯耆)大原住真守
磨上げられているが、腰反りが残り、小切っ先、鍛えは、板目。直ぐ刃仕立ての小乱れ、足・葉が良く入り、匂い深く、小錵良く付く。本阿弥日収先生の鞘書きには、「時代嘉祥之頃」とあります。
*日清戦争の折、広島に大本営が移されたとき、明治天皇についてこられた元・肥後藩家老の米田寅夫男爵が、戦争が終結して東京に帰るみぎり、広島の安田氏より掛け軸を送られたのに対して、誤解を招くことを危惧して安田氏に贈ったものであると米田男爵の箱書きがあるとのこと。この太刀は、米田男爵の父が刀剣愛好家で、所持されていたものという。
刀 無銘(極・青江)
反り高く大切っ先、目釘穴4個、二筋樋茎の中で丸止め。直ぐ刃仕立て逆がかる小足入り、帽子尖り心。南北朝時代のダンビラな姿で、帽子が三角に見えるものは、左文字一派か青江に多いことなどから、青江の極めとなっている。
刀 井上和泉守国貞、 (菊紋)寛文五年三月日
寛文時代特有の反りの浅い刀姿。焼幅広く、錵本位、箱ががかった、のたれ仕立ての、互の目乱れ、匂口が明るい。
刀 粟田口近江守忠綱 寛文参年二月吉日
初代忠綱。食い違い樋を施し、丁字風な互の目にとがり刃を交えた乱れ、焼出しを伴う。
0 件のコメント:
コメントを投稿