2012年9月5日水曜日

イベント案内

 9月の三慶会は、例会をお休みして、広島「KAZARU展」勉強会と、日刀保広島県支部の講演会に参加します。何れも無料ですので、是非ご参加下さい。

 
広島「KAZARU展」勉強会 


 広島「KAZARU展」勉強会は、二部構成です。
 第一部、刀装・刀装具勉強会は、昨年に引き続き、刀剣博物館の久保先生に、明治の金工名人加納夏雄について、お話しや参考資料を拝見させていただきます。

 加納夏雄は、日本で初めてコインを作ったときの彫刻をした人で、欧米から彫刻講師が指導にきたものの、何も教えることはないと、ビックリして帰ったという話しが有名です。
また、東京芸大の前身の教授としても活躍し、三原出身の金工・清水南山先生も、指導を受けられた人です。

第二部、広島の伝統的工芸品の勉強会は、広島仏壇を取り上げました。
 ご存知の通り、広島は、浄土真宗が盛んな土地で、田舎では、大きな華やかな仏壇を持っておられる家が沢山あります。
 広島仏壇は、七匠で創られるといわれほど、沢山の職人の技術の結集作品です。
都会化が進み、コンパクトな家屋が多くなってきた今日、
人々の祈りの文化を支える仏壇も、時代の変化に添って変化が余儀なくされていると思われます。守ることも大切。改革することも大切なこと、ではどうするか・・・それが問題です。
 広大大学院で研究されている伊藤先生を中心に、それに立ち向かう職人さんや組合幹部の方のそれぞれの立場のそれぞれの取り組みや思いを聞き、
明日に向かう元気を学びたいと思います。

 何れも、どなたでも参加できる無料講座ですのでお誘い合わせの上ご参加下さい。
但し、貴重な作品もありますので、エチケットを守ってトラブルが起きないように、
勉強しましょう。
エチケットをお守りいただけない場合、退室、もしくはご参加をお断りする場合があります。あらかじめご了解下さい。


日時    平成24年9月22日(祝) 13:00~16:30
会場    旧日本銀行広島支店 4階フリースペース
参加費  無料

①優秀工芸品(刀装・刀装具)調査勉強会
      13:00~14:30   講演会  
      【演題】  「夏雄の筆勢を探る」
      【講師】 久保恭子(刀剣博物館主任学芸員)

②広島県伝統的工芸技術(広島仏壇)聞き取り調査勉強会
         14:45~16:30 広島仏壇勉強会
      【講師】 伊藤奈保子(広島大学大学院文学研究科准教授)
                                             「広島仏壇の歴史」
            蓮池 稔(広島仏壇七匠・塗師)
                                             「広島仏壇の現行活動・七匠による制作」
            上田哲司(広島仏壇修復事業組合代表理事)
                                             「広島仏壇の現行活動・仏壇修復の試み」
      *公演後時間が許せば、パネルディスカッションの予定

 どなたでも聴講できます。
お問い合わせは頼山陽史跡資料館(082-542-7022)まで。

日本美術刀剣保存協会広島県支部主催
「日本刀の美学」 (広島城「備後と安芸の刀と鐔」関連文化講演会)

 広島城では、9月15日(土)~10月21日(日)の予定で、「備後と安芸の刀と鐔」展が開催されます。

 広島は、豊富な鉄の産地であり、室町時代には、風まちの港のある、福山三原あたりを中心に栄えたとされる三原刀工による日本刀が、海外へ大量に輸出されたと言われています。
 また、 福島正則と共に広島に移住したという輝廣など有名刀工も存在します。
それら過去から今日までの刀工作品と、鐔など多数展示されます。

 これを記念して、美学研究第一人者である広島大学名誉教授金田先生による「日本刀の美学」についての講演会が開催されます。武士は、しぶい物もありますがハデなものも多く、興味をそそられます。武士の美学とはどのようなものだったのでしょう。
では日本刀の美学とは・・・・


 広島城の展示と共に、先生のお話をお聞きして、刀剣界とは異なる、「美学の世界」での日本刀のお話しを是非お聞き下さい。

 二週連続になりますが、またとない機会です。無料ですので、どうぞ多数ご参加下さい。

講演会「日本刀の美学」
講師:広島大学名誉教授 金田 晋 先生
日時:9月30日(日)14:00~
場所:広島護国神社 
会費:無料
定員:150人
問い合せ先:日本美術刀剣保存協会広島県支部 090-4692-1124