2013年6月11日火曜日

「エヴァンゲリオンと日本刀展」福岡展のご案内

 北海道サッポロファクトリー会場展が無事終了し、現在は、福岡西鉄ホールで開催中です。
期間中の土日には、地元九州の刀匠と、エヴァに参加した刀匠による、オリジナルキーホルダーの銘切り販売も行われています。
 なお、日本刀の歴史コーナーの刀剣は、開催地の刀匠の作品を取り入れて展示。開催地でなければ見ることのできないオリジナル展示になるよう、工夫していますので、是非ご覧下さい。

      「エヴァンゲリオンと日本刀展」
開催期間:2013年5月24日(金)~6月23日(日)

開催場所:福岡 西鉄ホール  http://www.nishitetsu.co.jp/nnr/solaria/hall/kouen.htm#eva2013
ご案内: TVQ九州放送 http://www.tvq.co.jp/event/




2013年6月10日月曜日

「新作名刀展」、「新作日本刀・研磨・外装刀職技術展覧会」のご案内

 現在東京では、代々木の刀剣博物館で「新作名刀展」、大倉集古館で「新作日本刀・研磨・外装刀職技術展覧会」が、開催中です。刀剣博物館での新作名刀展は、6月16日迄ですので、今週いっぱい、同時にご覧になれるチャンスです。御都合の付く方は是非、ご覧下さい。
 詳しくは下記、ホームページをご覧下さい。

「新作名刀展」刀剣博物館 6月16日まで 
         http://www.touken.or.jp/museum/index.html

「新作日本刀・研磨・外装刀職技術展覧会」大倉集古館 7月28日まで
         http://www.shukokan.org/exhibition/index.html#link01

6月の三慶会と観賞会報告

 6月9日安佐南区民文化センターにて、今年度初の例会を行いました。
 今回は、第80回を迎える例会となり、合わせて総会として、決算報告と、今年度の方針などの説明が事務局よりなされ、母体団体である、日本美術刀剣保存協会広島県支部支部長が、徳光寿人支部長が、相談役に退かれ、箕浦伸恭支部長が就任されましたので、ご挨拶を頂きました。
 また、24年4月1日をもって、(財)日本美術刀剣保存協会が公益法人に移行し、支部も名称が修正され、それに伴って記載事項の修正が必要になりました。また、平成21年以降、三慶会役員改選を行っておりませんでしたので、皆様にご検討いただく予定でしたが、駐車場混雑のため、皆様への資料配付が遅れましたので、お集まりの皆様には、検討資料として、これまでの「三慶会のしおり」をお配りしただけとなりましたことをお詫びいたします。
 大変、恐れ入りますが、次回の例会で、しおりの修正、役員・係の改選等を行いたいと思いますので、ご検討下さい。また、しおりの必要な方がございましたら、御連絡下さい。お送りいたします。

 観賞会では、刀(銘:肥前住播磨大掾藤原忠國)、刀(銘:筑州山王住宗勉作、平成五年二月吉日)の鑑定、太刀(銘:周防国杉田善昭作之、平成五年八月日)、刀(銘:大和守吉道)を鑑賞しました。今回は、講師を依頼せず、現代刀の初刃をご覧いただき、研ぎ混まれて初刃の無くなった刀と、現代刀の簡単な見分けとして紹介いたしました。また、杉田刀匠の特殊な焼き入れの作品と、宗刀匠の助広に迫る作品をご覧いただきました。
 内、大和守吉道について、同銘の作品をお持ちの方から、偽名ではないかという御指摘を頂きました。平素、偽名の刀について注意するようにとのご教示は頂いていますが、なかなか見る機会はありません。また、以前その様な機会を作りたいと思いましたが、偽名の刀を借用することは、できませんでした。これはまたとない良い機会ですので、ご説明をしていただきました。
 また、参加いただいた支部理事さんから、特徴のある錵の付き方の説明や、名刀とはなにかという質問も飛び出し、鑑定を良くする人の意見、鍛冶屋の立場からの意見や、冶金学的な刃物の見解など、様々な意見が飛び交って、とても盛り上がった観賞会となりました。

 三慶会は、ほとんどどなたでも参加できる緩やかな集まりの会です。参考刀も持ち合わせず、資金も乏しいことから、大名刀はなかなか準備できない集まりですが、様々な立場の会員やゲストが来られ、鑑賞作品に例え欠陥があったとしても、それだけを非難するのではなく、知識として認識していただく機会として受止め、今回のような意見の交換や、良い点を見つけて認め、作品を継承していく気持ちが生まれるような会であって欲しいと思います。
 いつの間にか、80回を迎えた記念の例会でしたが、とても良い会であったのではないかと思いました。参加された皆様に感謝し、今年度も宜しくお願いいたします。