2009年11月22日日曜日

三慶会例会11月21日開催報告

今回は、宮崎県の松葉国正刀匠をお招きして、「日本刀のルネサンス」副題「気と日本刀」と題して、
松葉刀匠が、日々研鑽されている合気道を通じて、日本刀を鑑賞する時に生まれる気の効能について、
お話を伺い、出席者を相手に実験をして見せて、みなさんをうならせていました。
そして、現代人は自分の体をもっと大切にするようにすべきであると話して、
ご自身が工夫された、肩と首、腰のストレッチ体操を全員で行いました。

これまで、武道家の先生をお招きしての、講演や実演は拝見してきましたが、
自分たちも体操をして実感することはないことでしたので、ビックリ。

でも、講演終了後も、刀匠を囲んで、車座に座って、武道家の目で見た日本刀の話で、
開場を借用している時間ギリギリまで、つきることはありませんでした。
聞くところによると、誰もが8時間はかかるというので、午後1時に間に合うようにと、
お弟子さんの、内田善基刀匠と共に、
午前3時に自宅を自家用車で出発、11時に広島に着いたとのこと。
また終了後、岡山に向かい、
翌日には、気と日本刀についてのDVD制作のための撮影に臨まれるとのこと、
本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました。

DVD撮影がうまくいきますように、また、完成いたしましたら、皆様にご案内いたします。
どうぞ、ご覧になってください。

今回の鑑賞刀は、現代刀にこだわりました。
松葉刀匠の諸刃の短刀、同じく大典太写し太刀、
宗勉刀匠の助広写し刀、杉田善昭刀匠の一文字写し太刀、
三上貞直作の片切り刃、片鎬造りの康継写しの刀と、
鑑定刀として、肥前住播磨大掾藤原忠國を展示しました。

催し物参加報告「日本刀初心者学習会」

10月25日福山福寿会館にて開催「日本刀初心者学習会」に参加

会員の皆様には、ご案内の通り、(財)日本美術刀剣保存協会・広島県支部鑑賞会が
事情により中止となり、
代わりに福山分会有志による「日本刀初心者学習会」が開催されました。
テーマは「山陽道をたどる故郷の刀工(西部編)」と言うことで、
九州筑前から長州、安芸、備後、備前の刀剣、大小20振り近くを、展示するとともに、
解説をお聞きして帰りました。

来年から、新しい仲間作りを兼ねて、初心者対象の勉強会を企画中で、
たまたま支部鑑賞会が中止になったので、
その予約をキャンセルしないで、プレイベントとして活用されたとのことでした。
私達が普段目にしない郷土刀も出品されていたので、
三慶会にも、ぜひ持参して、解説していただくと共に見せていただきたいとお願いしました。
良いよと言うことでしたので、今後が楽しみです。

また、同じ初心者勉強会どうしで、協力し合うことが出来たらいいなと思いました。
とても楽しい1日となりました。ありがとうございました。

催し物参加報告「盆栽・新古美術展」

10月24日午後、参加。
会場入り口脇の小部屋で、入札鑑定もされていました。

同展スタッフに三慶会会員の方が含まれていて、
刀剣解説も、三慶会ではおなじみの顔、
鑑定が苦手な私は、さっぱりでしたが、
とても丁寧に説明していただきました。
そして、三慶会の会員の方も、何人も来られていました。

また、主会場には、盆栽や陶器、絵画、刀剣、兜、小道具・・・・など古美術品から現代刀まで、
所狭しと飾られ、あちこちで各自自慢の作品の解説の声が聞こえ、
和気藹々とした暖かな雰囲気でした。
前回伺ったときに、三慶会も一緒に出来ないかと思って、
調整していただいていたのですが、
支部鑑賞会と重なることがわかり、今回は、実現できませんでした。
今後、タイミングが合えば、合同会を催して、
甲冑などのお話しを聞くことも楽しいのではないかと改めて思いました。

「盆栽・新古美術展」の今後ますますのご盛会をお祈りいたします。

2009年10月22日木曜日

追加催し物案内・新見「中世たたら製鉄」開催

日刀保たたらより恒例の岡山県新見市の「中世たたら製鉄」の情報が届きました。
開催日は、10月24日(土)、25日(日)で、24日15:30から火入れを行い操業スタート、25日日14:00頃炉の解体予定とのことです。なお、解体は炉の状態によるため、時間の確定は出来ないとのこと。
解体が早くなって終わっていたら残念ですので、見学は、お早めにどうぞ。
24日の夜は、徹夜で操業。見学は自由。一部体験もできそうです。
場所は、新見市正田地内(旧保育園跡地)。
24日25日は、久保刀匠による5寸釘を使ったペーパーナイフの教室も開催されるとのことです。
今週末で、催し物が重なりますが、関心のある方は、どうぞご参加ください。

詳しくは、お役立ちホームページの「備中国新見庄たたら」をご覧ください。

2009年10月5日月曜日

催し物案内

近隣の催し物案内です。何か情報がありましたらお寄せください。


「お守刀展覧会・好評開催中」 
   現代刀工・刀職者による、お守刀と外装の展示会です。
 岡山県・備前長船刀剣博物館 http://www.city.setouchi.lg.jp/~osa-token/
      9月16日~12月6(日)
 長野県・坂城町鉄の展示館  http://tetsu.town.sakaki.nagano.jp/
      9月19日~12月6日(日)
      *両会場で作品を展示のため、
       会期中の10月26日~28日の休館日に展示作品の入れ替えを行います。
       精細は、下記、刀匠会ホームページをご覧ください
       http://www.tousyoukai.jp/kikaku/event/index.shtml  

「お守刀展」
  お守刀展覧会出品作品展示即売会
  長野東急デパート 12月11日(金)~12月16日(水)

「盆栽・新古美術展」
  呉市・虹村協同福祉会館 http://www.kure-tetsu.or.jp/about/index.html#fukushi
     10月24日(土)(9:00~17:00)~10月25日(日))(10:00~17:00)
  盆栽古美術甲冑刀剣などの展示

風土記の丘体験教室
「たたら製鉄に挑戦しよう」
  みよし風土記の丘
     10月31日(土・10:00~16:00)開催予定
       指導講師・久保善博刀匠
     体験希望者募集中10月17日(土)までに往復葉書か
     下記ホームページから携帯電話による電子申告も可能です。
http://www.manabi.pref.hiroshima.jp/rekimin/taikenkyoushitu1.html

「平家一門の栄華と瀬戸内海」
 広島県立歴史博物館
  http://www.manabi.pref.hiroshima.jp/rekishih/
   10月16日~11月23日
   近年明らかになった出土資料などを交えながら,
   平氏政権と瀬戸内海との結びつきに焦点を当てた展示 


「変わりゆく広島の町並み-城下町から近代都市へ」  
  広島城 http://www.rijo-castle.jp/rijo/main.html
    10月18日まで
     写真パネルなどで、町並みの変遷を展示紹介

「吉川資料館・秋の展示」
    12月23日まで
   吉川元春画像(江戸時代)、太平記、吾妻鏡、吉川家文書など31点展示。
   恒例展示 国宝・狐ヶ崎の太刀(期間・・・平成21年9月17日~11月23日) 
    http://www.sky.icn-tv.ne.jp/~kikkawa7/page008.html

「詩豪・頼春水・その生涯と書」
   10月8日~11月23日
   頼山陽の父春水の幼児期から絶筆に至るまでの筆跡を紹介し、人間像に迫ります。
   頼山陽史跡資料館
   http://www.ccv.ne.jp/home/raisanyo/tenji96.htm

「鉄の歴史フォーラム2009」
http://www.tetsunorekishimura.jp/fourm.htm
講師:山口県文書館・山崎一郎氏 「中国山地でのたたら製鉄」~安芸地域の事例から~
特別講演:島根大学教育学部教授・相良英輔氏「田部家古文書調査から知りえたこと」
    主催・鉄の歴史村事業団
  吉田健康福祉センター2階11月14日(土)13:30~17:00
  参加費: 1,000円(賛助会員無料)
関連事業:近代だたら操業 11月13~14日(24時間操業)

9月の三慶会・報告

9月27日の三慶会は、藤中支部長の都合が悪くなり、
急遽、会員の箕浦さんにピンチヒッターお願いしました。
今回のテーマは、錵と匂いについてです。
錵出来の刀とか匂い出来の刀と言うので、
錵だけの刀や匂いだけの刀があると思ったら、大間違い。
これは、便宜的に言っているだけで、
刃文は、霧のような匂いの上に、錵がついているもので、
錵をどれだけ多く感じるかで、
錵本位とか匂い本位というイメージの方がよいようですね。
改めて、錵や匂いをみんなで観察しました。

今回は、参加者がわりと少なく、
その分ゆっくりと鑑賞できてラッキーと
思ったのは、私だけだったでしょうか。
何度も書きますが、解説は、私のメモ書きをもとにしていますので、
完璧に正しいものではありません。
雰囲気をつかんでいただけたらいいなと思います。
まちがいがあったら教えてください。

次回は、10月25日支部鑑賞会に参加予定です。

鑑賞刀一覧
脇差 銘 波平大和守安国 (享保頃の刀匠)
匂口深く錵出来、物打ちに芋づると称される働きがあるが、品の良いもので、金筋に見まごう。健全な姿で、うぶ刃が残っているのではないかという意見も出た。茎は檜垣ヤスリ。安国は、一平安代の師と伝えられ、父・安貞(5男)の兄で、4男であったという
刀  無銘(二字国俊・第48回重要刀剣)
錵本位の丁字乱れ。備前の丁字は、相州に移った助真を除くと匂い本位の作風であるが、山城の丁字は小錵がつくことが特徴で、焼頭がそろうことも特徴。それに対して備前の丁字は、刃先が揃い、焼頭は、出入りがあって華やかである。
脇差 無銘(大和志津・保存刀剣)
相州伝と大和伝の両方の要素がある作品を、大和志津ときわめられる焼巾は低いが、金筋、砂流し、飛び焼なども見受けられ穏やかさの中に激しさが秘められて魅力を感じる。中程上に、しなえが見受けられるのがおしまれる。これは分子の間に炭素が析出したときに見られるとのこと。 
刀  無銘(手掻包吉・刀苑上々作)
中程より下、刃側板目流れて柾ががり、上は板目、地景風の黒い肌強く交じる。小錵出来で、打ちの気、食い違い刃がある。直刃なので、三原かと思われるが、帽子の返りがきれいであり、三原の滝落しや虎の尾返りとは異なる。
刀  無銘(雲重・第13回重要刀剣)
煮え粒が小さく、匂い出来かと思われるような出来で、図譜には、匂い深く錵つくとある。直刃調で小足が入り、青江風にも見える。
刀  無銘(参考刀)
板目よくでて、物打ちあたりに映りの気配を感じる。兼光などに見受けられる直刃調で、角張って節のある刃文。匂口しまり、明るく破綻がない。

8月の三慶会

8月は、事情があって、9月6日に例会を開催しました。
(財)日本美術刀剣保存協会広島支部 藤中支部長の刀剣解説、
久々の、例会で手入れの指導も、堂道さんの指導で行われました。
大原住真守は、久しぶりに拝見しましたが、
時代を表す優雅な姿は、とても魅力的でした。
また、様々な地方の作品で、時代も様々、楽しい会となりました。

鑑賞刀一覧
太刀 (伯耆)大原住真守 
磨上げられているが、腰反りが残り、小切っ先、鍛えは、板目。直ぐ刃仕立ての小乱れ、足・葉が良く入り、匂い深く、小錵良く付く。本阿弥日収先生の鞘書きには、「時代嘉祥之頃」とあります。
*日清戦争の折、広島に大本営が移されたとき、明治天皇についてこられた元・肥後藩家老の米田寅夫男爵が、戦争が終結して東京に帰るみぎり、広島の安田氏より掛け軸を送られたのに対して、誤解を招くことを危惧して安田氏に贈ったものであると米田男爵の箱書きがあるとのこと。この太刀は、米田男爵の父が刀剣愛好家で、所持されていたものという。
刀   無銘(極・青江)
反り高く大切っ先、目釘穴4個、二筋樋茎の中で丸止め。直ぐ刃仕立て逆がかる小足入り、帽子尖り心。南北朝時代のダンビラな姿で、帽子が三角に見えるものは、左文字一派か青江に多いことなどから、青江の極めとなっている。
刀   井上和泉守国貞、 (菊紋)寛文五年三月日
寛文時代特有の反りの浅い刀姿。焼幅広く、錵本位、箱ががかった、のたれ仕立ての、互の目乱れ、匂口が明るい。
刀   粟田口近江守忠綱 寛文参年二月吉日 
初代忠綱。食い違い樋を施し、丁字風な互の目にとがり刃を交えた乱れ、焼出しを伴う。